しがない大学生の万人のためにならない日記

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福知山線脱線事故から17年 輸送の安全を考える

まず、17年前の福知山線脱線事故により命を落とされた方のご冥福をお祈りします。また、ご家族の方におかれましては、今も癒えることのない心の傷が癒えることをお祈り申し上げます。

 

17年前の朝、JR西日本福知山線において非常に凄惨な事故がありました。制限速度を超えた速度で快速電車がカーブに差し掛かり、そのまま曲がり切れずに脱線。車両の一部はカーブに建っていたマンションに突っ込みました。この事故で乗客106人と運転士が亡くなり、562人が負傷しました。現在事故現場は追悼施設となっており、当時のマンションがそのままに残っています。その時私はまだ4歳ですので記憶にありませんが、父母はニュースを見て9.11テロと同じように本当に驚いたと言っていました。

この事故については、鉄道YouTuberとして名高い「スーツ」氏が詳しく解説されていますので、そちらの動画を閲覧いただけるとより理解を深められるかと思います。リンク:https://youtu.be/L_m2BR4mems

 

さて、以下は私自身の考え方や教訓についてお話していきます。

今考えても本当に凄惨な事故だったと思いますし、二度と起こしてはならない事故だと感じています。しかし、現状としてこのような事故が二度と起こらないかと言われれば起こるんだろうと思います。福知山線脱線事故については、事故前から運転士が異常な行動を取っていたり、日勤教育という名のパワハラを受けたり、それらを会社が問題視していなかったりという問題が重なって起きたものです。実際、直近も今も似たような事象は起きています。例えば数年前に起きた高速バスの事故もそうですし、直近では知床半島沖での観光船沈没事故もそうです。とにかく、ヒューマンエラーと企業体質で起きる事故というのは後を絶ちません。

さて、そのうえで私が考えることは何なのか?私は今大学4年生です。そして、就職先は物流関連業であり、まさに今回話題に挙げている企業と同じ業界です。私は今後、このような事件を正しく知り、誠実に仕事をこなしていくということを重要視しようと思っています。「そんなのは夢物語だ。学生風情が何を言ってる」という考えもあると思います。ですのでそれも踏まえて考えるのは「無理な時は無理と言う。それがクレームに繋がろうとも」ということです。対顧客を含む物流業で今出来ていないことはこれだと本当に感じています。客は当然荷物を早く受け取りたい、企業はクレームを受けたくないという気持ちがあります。しかし、その気持ちを全て受け入れた結果が福知山線脱線事故や観光バス事故ではないでしょうか?「とにかく早く」「絶対目的地に安く着く」そんな客の願いをリスクを考えず全て受けいれた結果が事故です。物流業では未だにこのような状況が続いている点が問題だと思っています。

とはいえ少しずつ変わってきています。日本郵便ヤマト運輸では、低賃金長時間労働を改善するために働き方を本当に改革しています。もちろん客からはクレームも増えるでしょう。しかし、郵便事故や対人対物事故を減らすためには非常に合理的だと感じます。

 

福知山線脱線事故から考えなければならないことは今でも多くあります。今回は物流業についてですが、日勤教育についても考えものです。これは今でいう「パワハラ」という言葉になって否定されています。事故を起こしてしまうことは当然良くありませんが、そこから何も学ばないのはもっとよくありません。今一度この機会に、様々なことを考えるべきだと思いました。