【正直車レビュー#10 -1】日産ルークス セダンを作る会社の軽とは？

どもども。

日産といえば、大衆~高級まで手掛けるセダン系自動車の一大企業でした。今では電気自動車やコンパクトカー、ミニバンに力を入れていますが…今回はそんな元セダン企業が作る軽自動車をレビューしていきます。それが日産ルークスです！

改めて今回紹介するのは日産ルークス(Xグレード)です。価格は約160万円です。Xグレードというのはベースの1つ上で、オートエアコンが通常装備されており、ここに快適パックAという後部座席用のプラズマクラスター付きサーキュレーター(空気を回す機器)や後席USB・テーブル・サンシェードを付けたモデルとなっています。ちなみに日産独自の運転支援「プロパイロット」は付いていません。

さてこの車ですが、ターゲットはビギニングファミリーの20・30代主婦です。つまり若い女性ということで、運転のしやすさや安全性・ファミリーに向けた快適性というところがカギになってきます。逆に走りが悪いとかはそこまで評価に関わりません。

まずは外装です。正面は日産独自の「ブイモーショングリル」と呼ばれるＶ字のメッキ加飾が目立ちます。そして実際背が高いのですが、N-BOXよりフロントガラスを寝かせ、スタイリッシュさをアピールしています。後ろは幅広感がかなりあり、一瞬車幅が軽自動車ではなく普通自動車に見えます。ここは良い点ですね。特に癖もなく、ビギニングファミリー向けというのも頷けます。

次に重要視される内装です。(都合上前席分の写真しかありません。すみません)

まず前席ですが…シート自体座面はそれなりにクッション性がありますが、背面は少し腰の部分が柔らかいです。ただ若い女性がターゲットであるのなら納得ですかね。アームレストも付いていますが、身長173cmの私だと少し低め。つまり私より背の低い女性であればちょうど良い位置になるのでGoodです。N-BOXと違うのは、要所要所にメッキやピアノブラックの加飾があって質感が高いところですね。ただ、ピアノブラックは指紋や傷が目立ちやすく、リセールに不利に働いてしまうので一長一短だとも言えるでしょう。そしてエアコンですが全て静電式のタッチパネルです。スタイリッシュではあるのですが…ちょっと直感性が無く操作性は普通かなあと思います。物理ボタンを用意しても良かったと思います。ちなみにそれ以外の運転回りですが、もう見たまんま普通です。というかこのような車は普通こそが1番だと思います。ハンドルは円形・マニュアルモニター・シフトもストレート式・ウインカーも行ったっきり悪い所はありません。唯一イマイチなのはスタートスイッチの位置です。左側にあるのですが、パッと運転席に座った時どこにも見当たりません。ちょうど座るとハンドルの裏に隠れているのです。これはちょっとイマイチだなと思います。あとN-BOXほど収納性に長けている訳では無いということです。もちろん使い勝手の良い収納も多くありますが、やはり天下のN-BOXにここは勝てないなと思いましたね。

続いて後席です。まず良い点は快適パックAを付けるだけで一気に過ごしやすくなるということです。サンシェードや実質的にエアコンの役割を果たすサーキュレーター・USBポートなど、子育てをする主婦に必要な装備ばかりです。3.3万円でこれですから十分かと思います。そしてシートの前後幅・リクライニングが物凄く広いというのは良いです。拳3つくらいシートが動きますし、これによって後部の荷室が広がります。1番前に出しても充分座れるくらいですから、3人の旅行くらいであれば余裕でしょう。しかし悪い点もあります。まず座面長が異様に短いです。足の置き場に困るというか…膝裏がかなり空くというか…大人が快適に座るには少し足りないなという印象です。逆にここが直ればもっと良くなるのですが、求めすぎでしょうか…

総じて内装の評価ですが、基本的に素晴らしく良さそうに思えます。さてでは、明日は走行面の評価になります。軽自動車の王者N-BOXに勝てるのか？気になるところです。