しがない大学生の万人のためにならない日記

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【再考察】京王線国領駅テロ事件について

まず、今回のテロ事件において被害を受けた方々に向けまして、お早い回復をお祈り申し上げます。また、この度の事件に際し、ご対応された職員・警察の方々誠にお疲れ様でございます。

さて、本当はもうこんな記事を書くことはないだろうと、小田急線における事件で思っていたのですが…本当に遺憾です。犯人の動機・通過駅が多い列車を狙った理由に関しては、各ニュースを読んでいただければと思います。また、このような事件への対策法については私自身過去に記事を上げております。

今回はホームドアや鉄道運転について再考察する記事にしたいと考えております。

 

今回の事件動画を見ると、まず電車の走行中に起きた事件であるということが見て取れます。そして、事件発生場所から逃げてくる乗客の姿が映し出されていました。

そこから少しすると、駅が見えてきています。これが国領駅です。当該列車は特急で、明大前から調布まで全て通過する列車であり、国領駅に停車する予定はありませんでした。しかし、ホームドアのある国領駅に緊急停車するということになりました。

しかし問題はここからです。ドアが開かないしホームドアも開かないのです。そもそも関東で使われているホームドアというのは、前後30cm程度に停めなければ開きません。通常運行時はもちろんこの場所に停車することが多いのですが…正直この時はそんなことは言ってられない状況です。一刻も早く乗客を外に出さなければならない状況だったのです。しかしそんな脱出の足枷となってしまったのがホームドアです。もちろんホームドアの一部には緊急脱出用の扉があるのですが、周りと同化してしまっているのか、分かりにくく誰も使っている人はいませんでした。

乗客は最終的に開けることが出来る窓から緊急脱出しました。しかし、顔から落ちてしまうなどの二次被害がかなり大きかったようです。

ホームドアは有事でない時に駅の安全を守る物です。一概に設置に否定は出来ません。しかし、可動しないホームドアほど危険だということが今回の事件で出てしまいました。例えば大阪では下記のようなホームドアが使用されています。f:id:siganainikki:20211101200342j:imageはい、完全な仕切りではなくロープ型なのです。これは大阪の路線の特徴を捉えて作られたものではありますが、有事の安全性としてはピカイチだと思います。今後は脱出もしやすいこのようなホームドアを採用していくべきではないでしょうか。

また、一部の鉄道ファンからは「運転士なら有事でも前後30cm以内に止めろよ」という意見が上がっていましたが、正直言ってこれはミスリードだと思います。緊急事態が起きた訳ですから、一刻も早く列車を停止させた安全な状態で避難させるべきです。そのためにこのような位置に停止してしまったことを責めるのは、ただ怒りたいだけだとしか思えません。

 

二度とこのような事件が起きてはならないと思いますが、恐らく全くこのような事件が無くなることはないでしょう…しかし、その際に被害を最小限にする工夫が必要です。それは乗客だけじゃなく、鉄道会社や警察の協力が必要です。被害を最小限にするために…最適解を探していただきたいと考えます。