重大事故から15年 ~安全か成績か~
どもども。
新型コロナウイルスの報道ばかりで、なかなか思い出しにくい状況ですが…
福知山線脱線事故は、運転士によるスピードの出しすぎ、また、自動ブレーキ装置の解除による事故でした。しかし、実際なぜそのような状況になっていたのか…それは、当時のJR西日本の恐ろしい体制です。
どこまでが真実か、私もわからない所はあります。そこに関しては御容赦ください。
当時のJR西日本は、ライバル私鉄に負けないように負けないようにと、数字を出すことを重要視していたそうです。その「数字」に重要となるのが電車の遅れです。みなさんも、電車が遅れるのは嫌いでしょうし、もし同じ区間を、早く遅れずに着けるのならそちらに乗り換えるでしょう。
JR西日本は、そうなることを避けたかったのだと思います。その結果として生まれたのが「ペナルティ」です。当時あったと言われているのは、遅れて出た損益分を運転士や車掌の給与から天引きするというものです。安全よりも成績を重要視した何よりの証拠でしょう。
今思うと「なんと酷いものだ!」と思うかもしれません。しかし、当時は当たり前だったのです。これが正しいと思われていたのです。
私の思う鉄道は「いかに安全に正確にお客様を目的地へと届けるか」が重要だと考えています。速さももちろん必要ですが、命よりも重要視されるべきではありません。それを、この事故を通じて理解できましたが、あまりにも代償が大きすぎました。
私は今、各鉄道会社の「豪華列車制作」に少し怖さを感じています。それは、また福知山線脱線事故のようなことが起こってしまうのではないか、と考えたのです。今度はスピードではありません、豪華さです。豪華さを出すためには派手な装飾を行う…そうすれば重量が増したり、車両の安定性が失われていくでしょう。
もちろん、技術は当時より進化しています。
ですが、鉄道会社の目指すところが、また安全から成績へ変化したら…福知山線脱線事故のようなことが起こるのは時間の問題だと思います。
鉄道の持つ役割…考える機会だなと感じました。
それではー「再见!」